図書館本

高橋ユリカ(1956-2014)水俣病との出会い(原田医師ら)が、環境問題や川辺川周辺の農民の皆さんと係るきっかけ。

熊本の川辺川ダム利水裁判 本書が出た後に勝訴

2000年9月8日、熊本地方裁判所は原告農家敗訴
同月22日、原告農家の9割は控訴
2003年5月16日一審判決を変更して利水事業・区画整理事業について取消すとの判決を下した。
上告断念
2008年に蒲島郁夫・熊本県知事が劇的な「川辺川ダム計画白紙撤回」宣言

本書ではいかに川辺川ダムが農民のためでも地域住民のためでもないと言う事が地道な取材で明らかにされている。そして、行政の卑劣なやり口も。

備忘録メモ
1996年裁判開始 梅山団長 意見陳述「公共事業の美名のもと農家の心を踏みにじって強行されようとしている国営川辺川土地改良事業は、下筌ダム闘争の室原さんの言葉を借りますが、「理にも、情にも、法にも叶って」いない。起業者である国が地方自治行政機関に介入して、住民を蔑にした官・政・業癒着の農民不在の事業計画であります。故に、あえて提訴に踏み切り農民の真の声を法廷に評価して頂きたい」

需要よりも工事さきにありきの指摘「国が川を壊す理由」毎日新聞社記者 福岡賢正
1999年6月施行 環境影響評価法(環境アセスメント)の対象にもなっていない。

あらためて心よりご冥福をお祈りいたします。

世田谷区長の高橋さんの想い出