図書館本

若い人は眺めてみるのも良いかも。
フィクションとしていますが、島田さんのオウム事件以後の生き様を描いているのでしょう。
あとがきからそんな事をうかがえます。
若い方は既にオウム事件も歴史の一片かもしれませんが、中年以降の方には大きな衝撃だった事件。
そのオウムに関して多くの識者と言う方がテレビやメディアで色んな事をいろんな角度で話されていました。
島田さんも、そのお一人。

本書は年収300万で意味ある人生をということでしょう。
でも、都会じゃなければ出来ないと指摘しています(地方は車やその他で経費がかかる)
ワーキングプアとの違いが良く分かりませんが、登場人物は年収が100万下がって350万になりますが
価値観が同様な女性と結婚し、残業も殆どない中小企業の営業として働きます。

では地方では不可能なのかと考えたら、パラサイトシングルの様な感じで実家で年収200万程度あれば
結構楽しいのではと思いますが、どうなんでしょうね?

まあ、ブラック企業で働いて体を壊すよりは、給料そこそこ(どの程度?)で自分の頭で考えながら生きるのが
良いのは当然でしょうね。

ちなみに、著者はかなりのハイペースで宗教関連の本を執筆していて、有る意味、ワーカーホリックです。
そして過去には同じオウム問題で脚光を浴びた同門の中沢新一氏に対してこんな本も書いておりましたね。
「中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて」(2007)