早川さんの「神国日本のトンデモ決戦生活―広告チラシや雑誌は戦争にどれだけ奉仕したか (2010)」を読んでいたのでこちらの本にも興味がありました。

原発に関する広告では本間龍さんの「原発広告」(2013)が非常に歴史を網羅的に捉えていて、いかに原子力ムラ(マフィア)が国民を安全神話で洗脳してきたかが分かる。

本書はさらにビビットに原発広告の歴史を実際の新聞広告等を載せて紹介している。

メディア、広告代理店が電力業界、そして経済産業省とがまさに利益・利権だけを最優先課題にしてきたのだろう。
そしてそれら広告等はすべて電気料金に含まれている。

目次
第1章 原子力は遠い未来のエネルギー
第2章 原子力発電へ、さまざまな愛のかたち
第3章 日本の原発はけっこう安全&安心です!
第4章 地球にものすごくやさしい原子力発電
第5章 地元の皆様に必死で「貢献」する原子力発電
第6章 わくわく原子力ランドへようこそ!
第7章 「お詫び」広告連発で今日も真摯に反省中!
第8章 国策に敵対する不正確な報道を摘発せよ


原発ユートピア日本
早川 タダノリ
合同出版
2014-01-25

原発広告
本間 龍
亜紀書房
2013-09-25




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