図書館本

上原さん(1973-)の前著「日本の路地を旅する」が非常に興味深かったので読んでみた。

個人的にはなぜ人間は同じ人間を差別し偏見を持つのかが昔からの疑問なのです。

ですから、それなりの本は読んできたかなとは思っている。
伝統芸能のとしての猿回しの青春を描いた 村崎 太郎, 長野県の差別問題を若き日に取材したルポ 現代の被差別部落 (朝日文庫) の若宮 啓文 。
もちろん、民俗学者で歩く巨人と言われた宮本常一の各種文献、差別と芸能に深く切り込んだ沖浦和光。

そして差別をなくすために教育が存在した。
素晴らしい教員が登場する本書である。しかし、政治や思想信条の渦に巻き込まれてもいる。
八鹿高校事件、世羅高校事件を当事者を取材して再構築し再考しているのは非常に興味深い。
教員同士が人事権という権力の飴と鞭に支配されていたのも事実のようだ。(同和教育、解放教育等)

水俣病被害者が路地に引っ越してきたという事実もある、また在日という別の差別との関わり
そして逆差別問題。

2002年の同和対策事業特別措置法の終結により大きく流れも変わったとの事。

人権とは何か、差別とは何か真剣に考え、児童生徒のために教育に生涯をささげた多くの先生がいたことは
間違いない事実である。

差別と教育と私
上原 善広
文藝春秋
2014-03-26

日本の路地を旅する (文春文庫)
上原 善広
文藝春秋
2012-06-08


橋はかかる
村崎 太郎
ポプラ社
2010-06

被差別部落一千年史 (岩波文庫)
高橋 貞樹
岩波書店
1992-12-16