本がすき 献本御礼

矢野恒太郎記念会の本は凄いです。
データで見る県勢とか、日本国勢図会(高校生以上対象)とか。

本書はその国勢図会を小学生高学年から中学生向けにまとめたとあります。
もちろん大人が見ても大変役に立ちますし、大人すら知らない常識が沢山織り込まれているとお思います。

世界や日本、そして済んでいる県や市町村を正しく理解するためには統計であったりデータに基づく議論が最低限必要です。
思い込みやネットに流れる怪しい情報を疑う態度が子供のころからの教育に必要でしょう。

人口減少(少子超高齢化)の日本の未来をどう予想しどう持続させていくのか?
その答えは今を生きる子供達が大人の戯言を気にせずに自らが考えていかねばならないでしょう。
大人が残そうとしている社会保障や建設国債という借金、自然・環境破壊の傷跡。
エネルギー問題としての原発をどうするのか?
資源輸入の未来をどう見るか?

こんな内容を分かりやすくデータを基に綴っています。

第1章
国土と人口/国土のありさま、気候の特色、自然の災害、資源とエネルギー、土地利用、人口のうごき
第2章
経済と財政/経済活動、財政、外国為替
第3章
農林水産業/農業の特色、コメの生産、畑作、畜産、林業、水産業
第4章
日本の工業/工業の発達、金属工業、機械工業、化学工業、せんい工業、食料品工業、よう業、
紙・パルプ工業、工業地帯、 大工場と中小工場、電力・原子力
第5章
商業と貿易/第三次産業、商業のありさま、金融、貿易
第6章
交通と通信/陸上の交通、海上の交通、空の交通、郵便、情報通信
第7章
国民の生活/人びとの生活、事故と犯罪、働く人びと、環境問題
第8章
世界のすがた/世界の国ぐに、国際協力

是非ともご自身で考えてみてはいかでしょうか。

特に以下の点などは子供のころからしっかり教育として習うべきでしょうね。
おもな国なエネルギー自給率
日本の製造業の海外での展開(海外生産比率の年次変化)
アジアの動き(中国や韓国との関係性、貿易;鉄鋼や造船など興味深い)
日本のおもな貿易相手国と輸出入額の変遷