[リニア]県民意見「十分配慮を」 : 山梨 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


建設ありきな議論じゃないですか?

そしていつも議事録の公表が遅い山梨県。11月中旬の会議議事録が未だに公表されていない。何か特別の理由があるんですかね?

委員の皆さん、事務局の苛立ちが読み取れる議事録です。
JR東海の不親切と人をナメタ発言がいたる所にあります。
この辺は後日まとめてみたいと思います。
それにしてもいい加減な環境評価準備書だということが分かります。

委員はこちらの方のようです。

山梨大学准教授・石井信行
山梨学院短期大学特任教授・大久保栄治
桜美林大学教授・片谷教孝
一般財団法人日本気象協会・工藤泰子
山梨大学教授・坂本康
公益財団法人山階鳥類研究所研究員・佐藤文男
東京海上日動リスクコンサルティング株式会社・杉山憲子
横浜国立大学学長・鈴木邦雄
信州大学教授・高木直樹
東京都市大学教授・田中章
山梨大学非常勤講師・角田謙朗
富士吉田市立富士小学校教頭・早見正一
信州大学教授・平林公男
中華人民共和国瀋陽薬科大学教授・福原博篤
山梨県淡水生物調査会・湯本光子

(任期:平成24年12月15日〜平成26年12月14日)(五十音順)

以下記事
 JR東海が公表したリニア中央新幹線の環境影響評価準備書について審議する県技術審議会が19日、県防災新館で開かれ、大気環境、水環境、動植物生態系の各テーマで審議してきた三つの小委員会がそれぞれの中間報告書を提出した。報告書は同社に対し、今後、工事認可を受けるため国に提出する「環境影響評価書」を作成する際、県民や県の意見に十分配慮し、今の準備書から修正した内容となるよう求め、県内の環境への影響についてもさらに詳しい説明を要求した。

 各小委の中間報告は、11〜12月に同社の担当者も出席して重ねた審議の問題点として、「県民の意見や審議会の指摘に対し、JR東海は用意した回答に終始し、前向きな回答が得られない」と批判。この日の審議会で、会長の片谷教孝・桜美林大学教授(環境化学)は同社の担当者に対し、「リニアは国内で抜きんでた大規模事業で、影響評価は他事業の先進的な事例になる。より高いレベルの影響評価を目指してもらう必要がある」と指摘した。

■JR「駅の様子示す」

 「大気環境」小委では、甲府市大津町付近に建設を予定する中間駅について、同社が「県や甲府市で周辺の整備計画が定まっていない」として景観への影響の予測を準備書でしていないと指摘。「駅や駅周辺構造物は長大」として同社に予測を求めた。

 これに対し、同社担当者はこの日の審議会で「景観予測対象として取り上げるのは難しいが、写真などで、どのような駅ができるか示すことを考えている」と述べ、完成した駅の雰囲気が分かるような資料を公開する方針を示した。また、騒音や景観が現在の生活環境からどう変化するか、住民に分かりやすい資料を提出するよう求められたことにも対応する考えを示した。

■追加の保全措置も

 「水環境」と「動植物生態系」小委では、富士川町高下地区での環境保全措置が主要な議題に取り上げられてきた。同社は同町でのトンネル掘削で生じる約240万立方メートルの残土を同地区に埋め立て、リニアの変電設備や保守基地を設ける計画だ。

 「水環境」小委は、埋め立て地の造成が環境に与える影響の程度と、保全措置の検討状況について、資料の提出を求めた。さらに、同地区には希少な鳥ミゾゴイも生息し、準備書で注目種に取り上げられていないことから、「動植物生態系」小委は「生態系の注目種に追加するべきだ」と要請した。

 これに対し、同社担当者はこの日の審議会で、リニア建設における同地区の重要性を認め、「小委の意見を踏まえ、一歩踏み込んだ保全措置を検討したい」と説明。同じくトンネルの掘削を予定し、重要な動植物を確認している早川町の環境とともに、準備書に記載した内容に追加して保全する方針を示した。

      ◇

 同審議会は準備書に関する大部分の審議をこの日で終了し、今後は同社に追加で求めた資料を確認する。県は来年1月に準備書についての意見公聴会を開催し、市町村長からの意見も集約。知事は同審議会での議論を踏まえた意見を3月25日までに同社に提出する。
(2013年12月20日 読売新聞)