図書館本

東大話法は流行語大賞で良いと思うのだが、去年受賞した?

さて、本書である。フリーライターの久窪田順生氏、安冨さんの担当の木原進冶さんとのコラボとの事。
非常に読みやすくまとまっていると思う。
学歴エリートと言われる人々の生態学とでも言えるだろう。そしてそんなエリートに支配された日本の歴史書でもある。

いつになったら理系とか文系という枠組みが無くなるんですかね、日本の大学は。

備忘録メモ
学歴エリート神話の崩壊は企業から 残る霞が関
長銀の崩壊(東大法学部で固められたトップ陣営)
高速事務処理能力
立場主義(原子力ムラの一員という立場) 立場が優先する立場主義 学生時代から立場を仕込まれる
立場三原則
1. 役を果たすためには、なんでもやらなくてはいけない
2. 立場を守るためには何をしてもいい
3. 人の立場を脅かしてはいけない
東大話法によって作り出された高速道路(インフラ崩壊)
資格ブームと戦争 受験戦争 スペック集め競争と石原莞爾 スペックと内定集め(バブル期)
勲章制度 叙勲秩序 
スペックからさらにモノへ。土地、不動産、美術品=経済戦争

「通行料」をピンハネする「関所」=立場主義社会の生命線と言うべき経済システム
 金融資本主義、情報通信資本主義、産業資本主義、流通資本主義、交通資本主義ーー国家資本主義ーー関所資本主義

あなた自身を「あなたの立場」から取り戻すことこそが、変革。
懐疑主義からの離脱ーあやしいと思う立場から考えるというスタイルからは新しい知識は得られない
 傍観者としての原子力ムラ御用学者が良い例「これまでのデータを見る限りでは、安全でしたので、私たちは悪くありません」 立場上の科学者ーcommitmentがない典型

立場主義社会からの完全に縁を切る、スーダラ念仏を唱える。