3.11原発震災
地球が震えた日であろう。
そして私たちの多くが安全神話を信じ増え続けれる電力量を気にせず生活していた。

3.11以後も新聞やネットでの情報の断片としてはエネルギー問題は重要な課題とだと感じてはいたが、エネルギーとは何か?その歴史は?と問われれば何も答えられない自分がいた。

本書はそんなエネルギーの事を包括的にそして歴史を含めて説明してくれる。
エネルギーを求めて争いが起き、貧富の差が出来る。さらに環境問題が生じる。
先進国とは何が先進なのか? ただエネルギーを浪費して環境を汚し続けている事が果たして未来の地球の子供達への遺産となるのか。

備忘録メモ

電気偏重(エネルギー消費に占める電気の割合の大きさ)、電気がなければ社会が成り立たない?
油田の枯渇論再浮上 人口増加、 エネルギー消費量はその増加を上回る
シェールガスは夢のエネルギー?環境汚染の問題
メタンハイドレートの幻想(夢のエネルギーで終わる可能性)
水とエネルギーの関係性、水なくしてエネルギーなし。
サインシャイン計画(日本)の失敗(2000年までに1兆3千億)
太陽熱温水器ブーム(強引な訪問販売による社会問題)、効率は非常に良い、逆に海外での太陽熱利用加速
太陽光発電世界一へ(補助金制度による)、しかしシステム価格が下がらず普及に及ばず
オール電化(電気需要の頭打ち対策)による給湯分野への進出(エコキュート等) ガス会社劣勢
原発に組み込まれた太陽光発電(ピーク電力時(天気が良い日の)の補助)、オール電化の販売ツールに利用

犠牲の上に成り立つシステム 発電場所と電気使用地の隔離 ウラン採掘地と都会、風力電力での風車被害(景観、低周波、騒音、野鳥被害)と電力使用地
最終処理場(核廃棄物)オンカロの様な場所は日本の何処にも存在しない
エコロジー社会構築プロジェクト 2050年自然エネルギー100%(2005年に提言)時潮社
エネルギー問題の地方分権化推進
老朽化インフラの未来を想定したエネルギー政策
シェアという思想(エネルギー全体、生き方、共同体として)

浪費の後始末をするのは今、さもなくば未来はない。