図書館本

世の男どもは読んだ方が良い。
読むのが嫌なら前書きだけでも読んで欲しい。
前書きをどの様に解釈するかで男の価値が分かるように思う。

辛さん(1959-)と富山さん(1921-)の対談本
辛さんの本は「差別と日本人」(野中広務氏との共著)で読んで以来です。

良く養老さんが書くことだが、身体性を失い都市化し脳化(ああすればこうなると頭だけで考えること)した現在社会。そして、子供と女性は自然であると。

動物界は男と女がいて社会は成立するのだけれど、あまりに男の馬鹿さが突出しているのが人類ではないだろうか?

争い、支配、権力、暴力、そして暴力装置としての軍隊や核兵器、さらには原発や巨大公共工事。
リニア新幹線構想などもまさに男だけの物語りだろう。

技術は昔と比して進歩しているのだろう、しかし、男の中身は進化あるいは進歩しているであろうか?
平和、幸福、自然、そんな文脈の中に男が登場するのだろうか?

お二人の対談を読んで、男として反省せざるを得ないと思うのである。
ちなみに、フェミニストでは無いし、おひとり様先生などは大嫌いである。

目次

はじめに 辛淑玉

I 戦争と植民地の時代を生きて
一九二〇年代の神戸に生まれて/戦争への道,満州事変/アジアとの出会い/ハルビン,歴史が通った駅/戦争と美術学生/抵抗の芸術/植民地に刻まれて――悲しみの「恨(ハン)」

II 3・11,そして二つの選挙へ
現実を超えた現実,3月11日/国境を越えた,出会いの連鎖/アートと「運動」/二〇一三年の社会の「空気」/社会の病理が深まっている/きつねの幻術に目を凝らす

おわりに――植民地と女の目 富山妙子

表紙,33〜40頁はすべて富山妙子作品