【大前研一のニュース時評】リニアは山の多い日本では不向き - 政治・社会 - ZAKZAK
一部転載
「実は私は、かつてリニアの損得計算をしたことがある。結論からいうと、リニアは山の多い日本には向いていない。日本で小規模の実績を作ってから、人口は多いが山が少ない国に輸出するのがいいと思う。
時速500キロで走行するリニアは、全長500〜800キロの路線に向いている。それより短い名古屋は、やはり在来新幹線のほうがいい。逆に1000キロ以上になると飛行機のほうが早い。リニアの最適ルートに適合するところは世界的に見ても極めて限られているのだ。
その意味でいうと、東京から最適な距離は名古屋ではなく、大阪から岡山、広島あたりまでだろう。だが、大阪までの開業は2045年の予定。JR東海の幹部の人々が生きている間には開通しないということか。」