南アルプス横断トンネルの概要 - リニア中央新幹線 南アルプスに穴を開けちゃっていいのかい? - Yahoo!ブログ
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いつもリニアでは情報を詳細に上げていただいている方のブログです。
レッドデータブックに記載の絶滅危惧種は無視の様です(事後調査)。
「生息環境の一部は保全されない可能性がある。」と宣言しているにもかかわらず
ちなみに、この地域は天皇陛下に水害に被害に対して頂いた恩賜林ではないですか???
以下ブログ転載させていただきました。
地図はブログを参照ください。
●山梨県富士川町から長野県豊丘村にかけて、東から順に
750m
2600m
8700m
25000m
15300m
という、計5本、総延長52350mのトンネルで貫く
●列車の通るトンネルとは別に、工事期間短縮のための斜坑を計13本掘る。
●早川の険しい谷は、高さ約170m、長さ約350mの巨大な橋梁で通過する。
以下、早川と小渋川とをつなぐ、南アルプス本体のトンネルおよびその工事についての概略。
詳細な位置図は上記JR東海・準備書掲載ページの、各県別の「環境影響評価関連図」というところにあります。
●長さは25000m。早川町新倉〜転付峠〜東俣〜西俣直下〜悪沢合流点〜小河内岳〜小河内川直下〜大鹿村日向休というルート。地表からの深さは、荒川岳北側の尾根、小河内岳付近において最大となり1300〜1400m。
●工事用に斜坑を6〜7本設ける。
斜坑口の位置
(早川町)新倉、内河内川中流の田代発電所手前
(静岡市葵区)二軒小屋ロッジ南側、西俣・悪沢合流点のやや上流
(大鹿村)釜沢集落付近2ヶ所
ただし長さや規模は不明。
●斜坑とは別に、工事用車両の通るトンネルを2本掘る。
・大井川源流の東俣から、中電の発電所の下を抜けて西俣左岸沿いに悪沢合流点まで(約2000m)
・同じく東俣から、弧を描くように白根南嶺の転付峠北側稜線まで(長さ約2500m、高度差約500m)。
●大井川源流の二軒小屋へは、約360万立方メートル(東京ドーム2杯)の残土が掘り出される。これを現地で処分する方針。
残土置き場の候補地7ヶ所
・白根南嶺の転付峠と白剥山の間の稜線上(標高約2000m!)
・二軒小屋南方の大井川沿い(下千枚沢合流点〜大尻沢合流点一帯)
・椹島ロッジ北側の大井川沿い
・赤石沢合流点から畑薙橋にかけての大井川の川岸に4ヶ所
●長野県側での残土置き場の位置は不明
●西俣の悪沢合流点付近、二軒小屋、椹島の3ヶ所に作業員宿舎を設置
●西俣・東俣に合流する支流の水環境への影響は予測していない。
●二軒小屋周辺では、10年にわたる工事期間中、ずう〜っと毎日400〜500台の大型車両が走行。
●大型公共事業に恒例ともいえるが、工事予定地周辺でイヌワシとクマタカの営巣を確認。ただしJR東海は、「生息地域の一部は保全されない恐れがあるが、問題はない」というありきたりな評価。ちなみに静岡県版の平成16年版レッドデータブックによると、静岡県内でのイヌワシの繁殖例はたった1度だけとのこと。もし本当に営巣が確認されたのなら、それはきわめて貴重なはず。
●工事予定地の西俣にはイワナは生息していないという認識。
穴だらけ、残土だらけ、ダンプカーだらけとなります。
地下1400mから谷底に掘り出した残土を、谷底から500mも上の山のてっぺんに運んで積み上げるという、冗談のような工事が予定されております。
ごくごく狭い調査範囲(JR東海は工事予定から半径600mと限定、また残土置き場候補地は調査すらしていない)だけでも、イヌワシ、クマタカのほかに次々と希少な動植物が見つかっています。
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私のように土木シロウトにはなかなか難しい内容ですが、間もなく始まる環境評価準備書説明会で、大深度地下トンネルや南アルプストンネル工事の方法などをスライドなど使って分かりやすい説明がされるだろうと思っています。
国防に関る秘密情報じゃないはずなので、技術者としても誇りをもって一般人に説明できチャンスだと考えているに違いないと思っています。