リニア体感「世界最高の技術」 山梨 (産経新聞) - Yahoo!ニュース


ちなみに本日の東京新聞朝刊では記者が乗車しての感想として
500kmに達すると、車両全体が小刻みに震え、隣の人の声が聞きづらくなった。
複数の乗客が、軽い耳鳴りを感じたと。
JR東海の社員は「数年前の実験用車両とは全然違う。音は振動もかなり小さくなり格段に進歩した」と。


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リニア体感「世界最高の技術」 山梨

産経新聞 8月30日(金)7時55分配信

 「正確には時速505キロを体験した。安全、安心、快適で世界最高の技術だ」。全線42.8キロの延伸工事が完了した山梨リニア実験線で29日、中断していた走行試験が再開され、試乗した太田昭宏国土交通相は感想を語った。事業主体のJR東海は今後、最長12両の長大編成車両による走行試験や大深度地下環境模擬設備実験などを行うが、同社の葛西敬之会長は「リニア実用技術は完成している。営業実験を重ねるのみ」と実用線への自信をみせた。

 JR東海によると、平成23年9月に走行試験を中断して、実験線先行区間18・4キロに加え、東西計24・4キロの延伸工事を行った。当初の予定では走行試験再開を12月に予定していたが、工事は順調で4カ月前倒しとなった。

 延伸工事中には先行区間でリニア車両の軌道となるガイドウエー、地上コイル、電気設備などを全面更新。営業仕様で先端部分が短い「L0(えるぜろ)」系車両を導入したことで、車両コイルとガイドウエーのコイルをサイクル調節するなど、営業用実験を強く意識した改良を行ってきた。

 走行試験再開前にはホームで出発式が開かれた。葛西会長、太田国交相、横内正明知事らがくす玉を割り、14年後の営業運転を目指した今後の実験の成功を祈念した。このあと関係者が試乗して、横内知事は「前回試乗では座席にシートベルトがあったが、今回はない。営業仕様となり(リニア中央新幹線が)現実のものとして近づいたことを感じさせる」と感想を語った。また実験線では明かり区間でも騒音を最小限に抑えるためガイドウエーにフードが設けられた。車窓から景色が見えないとされていたが、横内知事は「フードに小窓があり、きちんと景色が見えた。快適な乗り心地だった」と話した。

 JR東海では今後、超電導リニア技術をさらに磨き上げ、建設コストの削減方法などを検討する。実験線では当面5両編成で走行試験を繰り返すが、12両連結による試験を計画し、東京−大阪間の大都市では地深55メートル付近の走行を想定して、大深度地下模擬設備として換気や非常口などの設備実験も行う。

最終更新:8月30日(金)7時55分