作りかけの高速道はつなぐべき?放っておく?:日経ビジネスオンライン

日本の常識、世界の超非常常識な現実。

無駄な公共事業(必要なものもあるという前提なおいら)止めるのはいつ?



今でしょ!!

以下一部抜粋

途切れたままはムダか、つなぐほうがムダか

池上:地方には、建設が中止された高速道路があります。完成されれば全部が繋がるはずだったものが、途切れ途切れのままになっています。紀伊半島を一周する道路はその一例です。

 なぜ、建設が中止されたか。それが完成しても十分な経済効果は得られないと小泉改革で判断されたからです。ところが、せっかくここまでつくったんだし、その途切れ途切れの道路を繋ごう、ミッシング・リンクを繋ごうという動きが出てきているんです。

星:ずいぶんと上手い言い方をしますね。

池上:これはつまり、経済効率がないからと止めた事業を、ただ復活させているだけです。地方の建設業者は大喜びですが。

星:新たに公共事業を作らなくても、建設需要は民間にすでにあります。東日本大震災の被災地での復興需要です。あまり政府が公共事業を作ってしまうと、東北での需給が逼迫してしまいます。

池上:確かに、東北では人と資材が足りていません。

星:政府が財政出動をすることは、民間需要をクラウディング・アウトし、また、役に立たないものをつくることになります。これは、かえって景気を冷やしかねません。

池上:都内でも、自宅をリフォームしようとしたら資材が足りず、仕事をする人も足りず、計画が延びているという話を聞きます。すでにクラウディング・アウトは始まっていますね。

星:ミッシング・リンクを繋いでいる場合ではないですよね。東北があるのですから、この需要を使わない手はありません。経済対策として効果がない財政出動は、むしろ切ったほうがいい。そうすれば、人も資材も民間の需要へまわりますから、その方が、よほど景気刺激になると思います。