一気には読めません。精神(心)が痛みます。

すこしづつ、すこしづつ文字を追う事で被災された方が見た津波を自分の中に共有出来る様に思います。

大西さんはこれまでも東北に通い詰めて、新聞掲載された文章をまとめた2冊の小冊子を作られている。

大西さんのカメラを通して映し出される被災された方のお顔が、これまでの大西さんの徳山村や日本各地のダム問題での現場での出会った方々の清々しいお顔と同じに僕には思えます。それは大西さんが被災された皆さんと心の波長が重なったからなのでしょう。

大西さんの心の痛みが文章に綴られている。

被災者の方、自分達が生き残ってしまった苦悩とも言える吐露。助けたくても助けることが出来なかった地獄絵そのものの津波の夜。

震災後2年が過ぎ、原発震災地は未だ手付かずの所もある。

おなじ民族としての日本人が大きな痛みを受けた。
私(私たち)は何をすべきか、無関心な人々が多すぎると思うのは僕の勘違いであって欲しいと思う。

津波の夜に: 3.11の記憶
津波の夜に: 3.11の記憶 [単行本]