図書館本

古賀茂明という一人の人間が歩いて来た道を新書に要約した感じ。
これまでの著作とダブっている部分もあるが、生き様として格好よい事に変わりない。
省益でない、国益を考えて何をすべきか?
金や名誉、そして権力に絡めとられない人生ですね。

脱藩官僚と言われる多くの志半ばで霞が関を去った武士が結集して、そしてその武士をサポートする若武者・老武者がきっと沢山居る事だと思う。
そして生き方に麻布魂(麻布中学、高校)が大きく影響しているのだと思う。

備忘録的メモ
2留後の公務員試験の経緯が面白い(財務省でなく通産省)
「経済見通し」は交渉で決まる(財務省との)
南アフリカ赴任とマンデラさんとの出会い
公務員は組織に対するロイヤリティーが低い方が良い
官僚が頭が良いという思い込み、現状を作った責任は?
独禁法改正での橋龍さんとの連携(橋本さんも麻布だとは書いてないですが(笑))
退職後の大阪市エネルギー戦略会議の委員のおり、関西電力から会社設立のアドバイス。

信念をつらぬく (幻冬舎新書)
信念をつらぬく (幻冬舎新書) [新書]