図書館本 原発本や震災関連の本ばかりで心が折れそうになったので。

瀬畑さん(1940-)である。毛鉤釣り師で知らない人はいないだろう。
出版時70歳である。
渓はタニと読ませる。
一人の源流釣り師が出来上がる過程を吐露していると言って良いだろう。
濁流に流され、滑落し、それでも源流のイワナを愛する男。
単に釣りが好きではない、ブナ林を愛し、国と闘いブナ林を守り、マタギの文化や歴史を習得した人生なのである。

そんな翁が書く
「私はブナが、ブナの森が心から好きだから」と。

そして、いろんな方の名前が登場する。山本素石、高桑信一、根深誠、そして多くの沢登り人や釣り人も。

釣道感孚ー釣りに心を通わせること
渓魚有情ー生きとして生きる渓魚にも多くのこころをもたなくてはならない。

渓のおきな一代記
渓のおきな一代記 [単行本]