図書館本

メルトダウンしていたのは、原子炉だけではない、東電も霞が関もそして永田町も。すべてが魑魅魍魎な輩達により溶け崩れていた。一体、誰のための復興計画なのだろうかと思ってしまう。
まさに、発表報道に対極にある「調査報道」による記録。

国益に対して省益、利他に対して利己。
氏の筆で描きだされ人間像(ほぼ男だけ)に潜む嫉妬、画策、騙し合い。
誰も責任を取らない原発事故(割り増し退職金を貰った経産省幹部もいた)
浜岡原発停止の流れなどは非常に興味深い


目次
第1部 悪夢の1週間
第1章 3月11日午後2時46分
第2章 全電源喪失
第3章 放射能放出
第4章 原発爆発
第5章 日本崩壊の瀬戸際
第6章 まだそこにある危機

第2部 覇者の救済
第7章 緊急融資
第8章 救済スキーム
第9章 潰れた自由化
第10章 インナーの攻防

第3部 電力闘争
第11章 仕組まれた原発停止
第12章 サミット 深夜の激論
第13章 菅降ろし
第14章 政権崩壊

メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故
メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故 [単行本]