図書館本 再読

公務員改革の必要性を安倍第一次内閣の渡辺大臣と始めた古賀さんらいわゆる改革派官僚の多くは現在脱藩官僚として霞が関の外で国の枠組みを変えるべく奮闘している。
本書は古賀さんの生き様と霞が関、そして永田町の生態学でもある。
国益よりも省益重視になってしまう優秀な官僚の卵たち。
そこには政官民学報の強力な絆が存在するようである。

あとがきで古賀さんは書く「本書で提案してきたことは、煎じ詰めれば、官僚の「公僕精神」を復活させるための仕組みづくりです。国家公務員制度改革が実現し、その新しい仕組みのなかで官僚たちが「公僕精神」を取り戻したとき、必ずや日本には再生の道が開けてくると確信しています」。

備忘録的メモ

天下りあっせん禁止で編み出された「裏下り」
退職してない現役官僚の出向や派遣は天下りに当たらないという詭弁
派遣終了後に派遣されていた企業に再就職するのはあり
公務員のスト権を認めようとした組合幹部が渡辺行革大臣の所に来て「スト権をくれなんて言っていない」と主張
悪い天下りと良い天下り?
疑惑を招かない天下りは良いにしよう。


官僚を国民のために働かせる法 (光文社新書)
官僚を国民のために働かせる法 (光文社新書) [新書]