図書館本
いつまでも発狂した世界に生きてはいけない、自分で考え、自分で歩けという本。
前著から続いて東大話法の話も出ています、東大の御用研究者の皆さん(大橋教授、関村教授ら)はさぞかし怒り心頭かと思いますが、安冨さん的にはおそらく彼らは自分達がなぜ批判非難されているのか理解できないし理解しようともしないという立場でしょうか。
さて備忘録的メモ
日本社会は表向きは選択で、本音は立場というダブルスタンダード。
遊星からの物体Xとザイリブ(They Live)を見れば前著と本書は書かなくてもよかった。
言葉の言い換えの妙;原子力安全保安院は本来は原子力危険性監督院で、実際には原子力危険・隠滅院になっている。
東大生「箱」システム論:自分の考えを持たない。色んな箱をかき集め、箱を増設することで箱に名前をつけておいて対応する。芋づる方式思考とは異なる。
個性は生きるものであって生かすものでない。個性は伸びるものであって伸ばすものではない。
東大話法のような屁理屈を容認してしまうなら、言葉が無力化してしまう。それゆえ、屁理屈は、屁理屈である段階で、容認してはならない。そうしてはじめて、議論は可能になる。
違った感受性=弱者 そこから発せられるメッセージ そのフィードバックが民主主義
原子力技術はインサイダーのコミュニティーに独占(ラートカウ、自然と権力 みすず書房 2012)
安全偽装工作を達成するための歯車となるとお金や名誉がじゃぶじゃぶ流れ込む。そうでないのが小出さんであり高木仁三郎さんであった。
田中角栄主義と原子力:親中、田舎中心の田中と保守本流(都会の官僚、エリート層)、小泉主義は実のところ田中主義の破壊にすぎなかった。小沢、鳩山が足をとられた背景。
田中主義とは、体制が都会で稼ぐ、田舎の非体制に公共事業・補助金で金を渡して議席を確保、公共事業・補助金で官僚の天下り先を確保、中国とアメリカとのバランスをとる。
軍国主義復活のために使う金はない、これが中国を安心させ、腹を割った誠実な態度として中国は捉えた。
月面妄想(月面着陸、宇宙開発)から現実へ。私達は月の探検に行って、実のところ、地球を発見したのです(ユージン・セルナン アポロ17号、月面最後の人類)。
戦前のに米関係がこじれたのは日本がアメリカを排除して満州を独占しようとしたから。
子供に聞くこと、子供の利益を最大限に考える、こども中心が最も大切。
四川地震における日本救助隊の評価:新華社通信に取り上げられた母子の遺体に黙祷をささげる救援隊。2008年洞爺湖サミットで胡 錦濤主席の医療隊代表全員との握手。
なでしこジャパンの中国ワールドカップ(2007)ドイツに敗れた後のARIGATO,謝謝CHINAの横断幕 (中国メディアの中国人観戦マナーの非難へ)
このようなソフトウエア防衛の重要性。核武装・核の傘などにすがる臆病者には自らを守ることなど、決して出来ない。
日本―スイスの同盟 紅白旗国家連合(日本、スイス、オーストリア、デンマーク、カナダ)で仲良くしては。Peace,Rich and Beautiful Countries PRBCs構想(2010年後半に考えていたが3.11)
第一章 東大話法の本質
虐殺の言語
東大話法とは
選択の自由
「語りえぬもの」と「暗黙知」
「完璧」な解答
「箱」システム
「芋づる式」の思考
東大話法の下手な原発関係者
大橋教授の開き直り
措定された「文脈」
「討論」と「言い争い」
ヤラセの原理
民主主義の形骸化
フィードバックのために「名を正す」
論語とサイバネティックス
サイバネティックな民主主義
大橋教授の誤謬
歪められた「名」
第二章 『原子力安全の論理』の自壊
放射線防護の基本的な考え方
組合せ爆発
DBEとPSAという魔法の杖
経験に学ぶフィードバック
人的因子
名を歪める
正直者を使いに出す
第三章 田中角栄主義と原子力
田中派の成立と五五年体制の終焉
七二年体制の政治構造
体制派と非体制派との区別
「我田引鉄」政策
宮本太郎教授の概観
親中政策
田中主義
小泉主義
小沢一郎の政策と反小沢
日本政治全体の見取り図
原子力発電所の意味
田中角栄と原子力
田中主義の終焉
小泉主義の終焉とアメリカの南米化
第四章 なぜ世界は発狂したのか
ヴェルサイユ条約
ヒトラーの出現
「見せかけ」によらないマネジメント
総力戦の時代
靖国精神
怨霊の思想
テロ・ゲリラ戦争の時代
原発と原爆
妄想から現実へ
終章 結論――脱出口を求めて
子どもに聞くこと
放射性物質からの離脱
なでしこジャパンの非暴力の戦い
四川地震の日本の救助隊
PRBC構想
フクシマの「風評被害」
日本ブランドをいかに回復させるか
おわりに
附論――放射能の何が嫌なのか
文献
幻影からの脱出―原発危機と東大話法を越えて―
いつまでも発狂した世界に生きてはいけない、自分で考え、自分で歩けという本。
前著から続いて東大話法の話も出ています、東大の御用研究者の皆さん(大橋教授、関村教授ら)はさぞかし怒り心頭かと思いますが、安冨さん的にはおそらく彼らは自分達がなぜ批判非難されているのか理解できないし理解しようともしないという立場でしょうか。
さて備忘録的メモ
日本社会は表向きは選択で、本音は立場というダブルスタンダード。
遊星からの物体Xとザイリブ(They Live)を見れば前著と本書は書かなくてもよかった。
言葉の言い換えの妙;原子力安全保安院は本来は原子力危険性監督院で、実際には原子力危険・隠滅院になっている。
東大生「箱」システム論:自分の考えを持たない。色んな箱をかき集め、箱を増設することで箱に名前をつけておいて対応する。芋づる方式思考とは異なる。
個性は生きるものであって生かすものでない。個性は伸びるものであって伸ばすものではない。
東大話法のような屁理屈を容認してしまうなら、言葉が無力化してしまう。それゆえ、屁理屈は、屁理屈である段階で、容認してはならない。そうしてはじめて、議論は可能になる。
違った感受性=弱者 そこから発せられるメッセージ そのフィードバックが民主主義
原子力技術はインサイダーのコミュニティーに独占(ラートカウ、自然と権力 みすず書房 2012)
安全偽装工作を達成するための歯車となるとお金や名誉がじゃぶじゃぶ流れ込む。そうでないのが小出さんであり高木仁三郎さんであった。
田中角栄主義と原子力:親中、田舎中心の田中と保守本流(都会の官僚、エリート層)、小泉主義は実のところ田中主義の破壊にすぎなかった。小沢、鳩山が足をとられた背景。
田中主義とは、体制が都会で稼ぐ、田舎の非体制に公共事業・補助金で金を渡して議席を確保、公共事業・補助金で官僚の天下り先を確保、中国とアメリカとのバランスをとる。
軍国主義復活のために使う金はない、これが中国を安心させ、腹を割った誠実な態度として中国は捉えた。
月面妄想(月面着陸、宇宙開発)から現実へ。私達は月の探検に行って、実のところ、地球を発見したのです(ユージン・セルナン アポロ17号、月面最後の人類)。
戦前のに米関係がこじれたのは日本がアメリカを排除して満州を独占しようとしたから。
子供に聞くこと、子供の利益を最大限に考える、こども中心が最も大切。
四川地震における日本救助隊の評価:新華社通信に取り上げられた母子の遺体に黙祷をささげる救援隊。2008年洞爺湖サミットで胡 錦濤主席の医療隊代表全員との握手。
なでしこジャパンの中国ワールドカップ(2007)ドイツに敗れた後のARIGATO,謝謝CHINAの横断幕 (中国メディアの中国人観戦マナーの非難へ)
このようなソフトウエア防衛の重要性。核武装・核の傘などにすがる臆病者には自らを守ることなど、決して出来ない。
日本―スイスの同盟 紅白旗国家連合(日本、スイス、オーストリア、デンマーク、カナダ)で仲良くしては。Peace,Rich and Beautiful Countries PRBCs構想(2010年後半に考えていたが3.11)
第一章 東大話法の本質
虐殺の言語
東大話法とは
選択の自由
「語りえぬもの」と「暗黙知」
「完璧」な解答
「箱」システム
「芋づる式」の思考
東大話法の下手な原発関係者
大橋教授の開き直り
措定された「文脈」
「討論」と「言い争い」
ヤラセの原理
民主主義の形骸化
フィードバックのために「名を正す」
論語とサイバネティックス
サイバネティックな民主主義
大橋教授の誤謬
歪められた「名」
第二章 『原子力安全の論理』の自壊
放射線防護の基本的な考え方
組合せ爆発
DBEとPSAという魔法の杖
経験に学ぶフィードバック
人的因子
名を歪める
正直者を使いに出す
第三章 田中角栄主義と原子力
田中派の成立と五五年体制の終焉
七二年体制の政治構造
体制派と非体制派との区別
「我田引鉄」政策
宮本太郎教授の概観
親中政策
田中主義
小泉主義
小沢一郎の政策と反小沢
日本政治全体の見取り図
原子力発電所の意味
田中角栄と原子力
田中主義の終焉
小泉主義の終焉とアメリカの南米化
第四章 なぜ世界は発狂したのか
ヴェルサイユ条約
ヒトラーの出現
「見せかけ」によらないマネジメント
総力戦の時代
靖国精神
怨霊の思想
テロ・ゲリラ戦争の時代
原発と原爆
妄想から現実へ
終章 結論――脱出口を求めて
子どもに聞くこと
放射性物質からの離脱
なでしこジャパンの非暴力の戦い
四川地震の日本の救助隊
PRBC構想
フクシマの「風評被害」
日本ブランドをいかに回復させるか
おわりに
附論――放射能の何が嫌なのか
文献
幻影からの脱出―原発危機と東大話法を越えて―