図書館本
初出は2008
故日隅さん(1963-2012)がマスゴミと言われる理由をより深く精査して事実の羅列として示している。
権力の監視機関としてのジャーナリズムが瀕死である現実を多くの国民は2011年3月11日以降の報道を見て、聞いて、読んで確信したことだと思う。
そしてそこに至る歴史、問題点、理由が綴られている。
備忘録的メモ
独立行政委員会の不備(政治家の圧力等、吉田茂の電波監理委員会の廃止)
広告一業種一社制の不採用(広告代理店と企業、メディアの癒着、巨大広告代理店のメディア支配)
政府与党の広告代理店への政府広報依頼、メディア利用の思想誘導
セラフィールド(イギリス)原発事故を報じない日本メディア
クロスオーナーシップ規制がない日本(新聞、テレビ、ラジオの系列化)
マスメディア労働組合の御用組合体質
マスメディアに対する日本独自の規制を打破し、インターネットの世界に言論を封殺するような規制を持ち込ませないようにしなければならない。それは現実不可能なことではない。たとえばもし電波監理委員会が存続していたら、田中角栄氏による系列化は実現しなかった。(あとがきより)
日隅さんの情報流通促進基金に関するお知らせ。49歳はあまりに早すぎる。
序章 マスゴミになってしまったマスメディア
第1章 政府・企業によってがんじがらめの日本のマスメディア状況~三大規制システムを中心に~
1 マスメディアを取り巻く現実
1人の記者が置かれている環境
2 日本独自の三大規制システム1~独立行政委員会の不存在~
3 日本独自の三大規制システム2~系列化~
4 日本独自の三大規制システム3~広告一業種一社制の不採用~
5 補完し合う三大規制システム
6 市民メディアの不存在がもたらす弊害
7 編集権の経営陣による独占の弊害
8 記者クラブ制度の弊害
9 記者の権利の議論の不存在
10 異常な司法システム
第2章 さらなる強化が懸念される表現の自由への制約
1 名誉毀損事件の慰謝料高額化
2 メディア規制立法3点セット
3 3点セットに続くメディア規制立法
第3章 放送・通信の内容規制が行われる通信・放送の融合法制
1 インターネット規制の流れ
2 「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」中間取りまとめ
3 中間取りまとめに対するパブリックコメント
4 「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」最終報告書
第4章 システムの改善への展望
1 系列の解体や広告業界の一業種一社制度の採用は直ちには困難
2 早期に独立行政委員会の実現を
3 読者の日々のバックアップや批判の重要性
4 業界全体での対応
第5章 民主党政権の誕生による期待と失望
1 民主党の公約
2 実現に向けた努力
3 改革後退の流れ
4 原口大臣の最後の賭け
5 市民参加の重要性
終章 東電福島第一原発事故後の報道に対する失望を希望に変えるために

マスコミはなぜ「マスゴミ」と呼ばれるのか(補訂版)— 権力に縛られたメディアのシステムを俯瞰する
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初出は2008
故日隅さん(1963-2012)がマスゴミと言われる理由をより深く精査して事実の羅列として示している。
権力の監視機関としてのジャーナリズムが瀕死である現実を多くの国民は2011年3月11日以降の報道を見て、聞いて、読んで確信したことだと思う。
そしてそこに至る歴史、問題点、理由が綴られている。
備忘録的メモ
独立行政委員会の不備(政治家の圧力等、吉田茂の電波監理委員会の廃止)
広告一業種一社制の不採用(広告代理店と企業、メディアの癒着、巨大広告代理店のメディア支配)
政府与党の広告代理店への政府広報依頼、メディア利用の思想誘導
セラフィールド(イギリス)原発事故を報じない日本メディア
クロスオーナーシップ規制がない日本(新聞、テレビ、ラジオの系列化)
マスメディア労働組合の御用組合体質
マスメディアに対する日本独自の規制を打破し、インターネットの世界に言論を封殺するような規制を持ち込ませないようにしなければならない。それは現実不可能なことではない。たとえばもし電波監理委員会が存続していたら、田中角栄氏による系列化は実現しなかった。(あとがきより)
日隅さんの情報流通促進基金に関するお知らせ。49歳はあまりに早すぎる。
序章 マスゴミになってしまったマスメディア
第1章 政府・企業によってがんじがらめの日本のマスメディア状況~三大規制システムを中心に~
1 マスメディアを取り巻く現実
1人の記者が置かれている環境
2 日本独自の三大規制システム1~独立行政委員会の不存在~
3 日本独自の三大規制システム2~系列化~
4 日本独自の三大規制システム3~広告一業種一社制の不採用~
5 補完し合う三大規制システム
6 市民メディアの不存在がもたらす弊害
7 編集権の経営陣による独占の弊害
8 記者クラブ制度の弊害
9 記者の権利の議論の不存在
10 異常な司法システム
第2章 さらなる強化が懸念される表現の自由への制約
1 名誉毀損事件の慰謝料高額化
2 メディア規制立法3点セット
3 3点セットに続くメディア規制立法
第3章 放送・通信の内容規制が行われる通信・放送の融合法制
1 インターネット規制の流れ
2 「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」中間取りまとめ
3 中間取りまとめに対するパブリックコメント
4 「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」最終報告書
第4章 システムの改善への展望
1 系列の解体や広告業界の一業種一社制度の採用は直ちには困難
2 早期に独立行政委員会の実現を
3 読者の日々のバックアップや批判の重要性
4 業界全体での対応
第5章 民主党政権の誕生による期待と失望
1 民主党の公約
2 実現に向けた努力
3 改革後退の流れ
4 原口大臣の最後の賭け
5 市民参加の重要性
終章 東電福島第一原発事故後の報道に対する失望を希望に変えるために

マスコミはなぜ「マスゴミ」と呼ばれるのか(補訂版)— 権力に縛られたメディアのシステムを俯瞰する
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