図書館本

対談をまとめたもの。

成瀬さんは本書で初めて知りました。
内田さんの本はそれなりの数を読んでいるので、武道家であり思想家である内田さんのものの捉え方は大よそ想定は出来ている自負はありますが、成瀬さんのヨガを通しての生き方は非常に新鮮でありました。
逆に言えば、内田さんの広範な知識に裏付けられている論調よりも、成瀬さんの修行を通じての悟りに近い思想が実にシンプルかつ説得力があるように思うのです。

備忘録的メモ
ソニーの井深さんが成瀬さんに教えを請う
常識は必要だけど、常識がすべてだと思うことは誤り
貧乏の定義(昔の質屋と現在のクレジットや消費者金融での金の意味の違い)
レベルの低い先生ほど生徒を潰してしまう(自分に直ぐ追いつかれる恐怖)
他者との勝敗の無意味さ(昨日の自分と今日の自分を比べることで十分)
人間の五感や感性の退化
今を生き抜く覚悟、現世に執着する人は死に対する覚悟が出来ていない(養老先生もよく同じことを書いていますね)
宗教は必要だが、最後に頼れるのは自分。自分の身体が今ここにあり、自分の心で今感じる。死ぬのは自分であり、そを誰も手助けしてくれない。
知識からはいっていない(白米は体によくないとか、肉はあまり食べない方がよいとかの言説)生き方。
ホウ・レン・ソウ(報告、連絡、相談)が諸悪の根源

身体で考える。
身体で考える。
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