リニア新幹線、南アルプス世界遺産登録を阻害? : 環境 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


読売にもちゃんとした記者がいるのかな?
それとも、、、、、

いずれにしても、お粗末すぎるJRの環境影響評価方法書なのです。
おそらく、これまでの大型公共工事(ダムやら河口堰やら干拓事業)なんかも、初めから事業ありきで
環境評価した(実質してない)んだろうね。


以下記事
 南アルプスの世界自然遺産登録に向けて学術的な検討に取り組んでいる静岡市の付属機関「静岡市南アルプス世界自然遺産登録学術検討委員会」(委員長=佐藤博明・元静岡大学長)は、JR東海が示したリニア中央新幹線の環境影響評価方法書の静岡県分に関する意見を公表した。

 検討委は「人工構造物の存在が、世界遺産登録の阻害要因となることは容易に想像される」とする厳しい見解を示した。

 JR東海が2027年に東京―名古屋間の開業を目指すリニア中央新幹線は、県内では南アルプス付近(約10キロ・メートル)を全てトンネルで通過させる計画。駅は建設されないが、工事で必要となる斜坑などが設置される予定だ。方法書は、事業の概要と、JR東海が沿線で実施する環境影響評価(アセスメント)について示したもの。検討委は南アルプスの自然環境を保全する立場から計21件の意見を提出した。地震対策と安全性の確保について、検討委は「南アルプスの地中で地震が起きた場合の安全性が保証されるか大きな懸念が残る」とし、トンネル設置で生じる影響について、「地表部・坑口付近に露出する雑多な人工構造物の存在は、自然景観とともに周辺環境・生態系を著しく損なう」などと指摘した。
(2011年11月25日08時00分 読売新聞)