1989−2011年にカメラマンとして雑誌「渓流」等に掲載された内容をまとめたものと書き下ろし2編。
古い情報に関しては若干のアップデートがされている。

つり人は多くの場合、大きな魚が釣りたい、それも綺麗な渓流で。
そしてその大きな魚が釣れる場所を探すのである。

道路環境整備の発達は釣り場までの時間的距離を短縮し、多くのつり人が押しかけることになる。
そして、釣圧と言われるような釣り人の魚の捕獲と環境の悪化により魚は少なくなっていく。
それほど遠くない昔、冠松次郎は黒部の流れを「魚くさい渓(タニ)」と表現した。
それほど岩魚が沢山棲んでいた。

決してキャッチアンドリリース原理主義ではないが、釣りという遊びが未来へも続くためには
つり人一人一人がが真剣に現状を考えなければいけないと思うのである。
もし天然大岩魚の楽園を残すのならば。

あえてサバイバル釣行jなどと言って、米以外を持参せず、魚を食料にすることなど愚かなことなのである。

本書の中の写真にも登場するが、高桑信一さんは以前「2号通し」で釣れる魚だけでよい(食料として)、そして釣れなければ携行食を食べると書かれたいた。

日本尺名渓―天然、大イワナの楽園
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