白血病ウイルス:対策研究費5倍増に 政府 - 毎日jp(毎日新聞)


大学院で研究を始めた時のテーマでした。
人の白血病ウイルスとして始めて見つかったレトロウイルス。
そしてよく似たウイルスをサルが保有すること。
そこから僕のアジア、アフリカの旅が始まったのかな。
母子感染も一生懸命しましたが、最後までやり切れなかったのは後悔してます。
日本での沢山の素晴らしいデータが出た訳ですが、予算の関係で多くの研究者がHIVに転向したのも事実であります。

以下記事

白血病や神経障害を起こす「白血病ウイルス(HTLV−1)」の感染拡大や発症を防ぐため、政府の特命チームは20日、来年度研究費を約5倍に増額し、早期発見につながるウイルス検査費を公費負担とするなどの総合対策を決めた。厚生労働省に患者や専門家が参加する対策推進協議会を設置し、対策を実行する。

 ウイルスは主に母乳を通して乳児に感染し、成人T細胞白血病(ATL)や神経障害をもたらす脊髄(せきずい)症(HAM)を発症させる。国内の感染者は108万人で、根本的な治療法はない。

 政府は9月に特命チームを発足し、対応を協議。治療法の開発や原因究明が急務として、来年度予算で研究費を現行の2億3000万円から10億円に拡充することを決めた。国の対策推進協議会とともに、母子感染対策協議会が都道府県に設置され、感染予防を図る。また、一部自治体を除き、自己負担だった検査費(2000円程度)を全妊婦で無料化することを確認。妊婦以外の人も保健所で検査を受ける場合、性病などと同様に国が一定額を負担することを了承した。年度内に医師らを対象にした研修を実施し、カウンセリング体制を充実させる。

 同日の会合に出席した菅直人首相は「いろいろな病気に苦しんでいる人々へのモデル的な形ができた。総合対策を推進していきたい」と語った。NPO法人「日本からHTLVウイルスをなくす会」(鹿児島市)の菅付(すがつき)加代子代表(53)は「厚労省の一つの部署では解決は不可能だった。対策推進を見守りたい」と述べた。【高橋咲子、斎藤広子】