林業現場人 道具と技 Vol.1 全国林業改良普及協会 編 (著) 2009
チェーンソーのメンテナンス徹底解説

すでに3刷(2010年7月)を購入。
素直に楽しい。
仕事としての林業が存在する。そして疲弊しているといわれている。
でも、楽しみながら仕事をしている人も沢山いる。もちろん経済という文脈で語れば厳しさや辛さもあるのだろう。
まったくの外野席からの意見で申し訳ないのだが、技能をもった人々が山と森の中で生き生きと暮らしている事の素晴らしさが伝わってくる。
どうしてそう感じるのだろうかと自問自答してみた。

答えは簡単なんだ。
登場している人々の顔に翳りや眉間の皺もないのだ。穏やかで輪郭がぼやけた(by 内田樹)、感性が外に開いている人たちなのだ。(内田さんが教授をしている神戸女学院大学で4年間の自然豊かな環境での寮生活をしている女子大生は、通学してくる学生と違う顔になっていくという話)

道具(チェーンソー)を使い回す技術の先にある人生が見えたような一冊である。



林業現場人 道具と技 Vol.1
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