asahi.com:〈2〉土砂崩れで孤立した雨畑地区-マイタウン山梨
養老孟司さんや内田樹さんはすでに悟りを開いている大人である。しかしである。宮本常一が歩いた日本の共同体の中には当たり前の様に覚悟を受け入れ、自然と向かい合う人々が居る。自然と折り合いをつけて無事な毎日を有難く受け入れる人々が。
日々の無事を明日の希望や夢に託さなくても、変わらない毎日があるという現実を受け入れられるという心を持った人々が居ることを日本の誇りにしたいと僕は心から思うのである。
こんな言葉を吐ける人がいる集落は幸せである。

「不安はある。それでも、ここで生きていくというのは、それを受け入れるということ。困ったら皆で協力して乗り越える。そんなところがこの集落の強さです」。