図書館本

「水になった村」の大西監督の最新写真集。
人間が生きるために屠る、食われるために生まれる動物。
店先でパックされた食肉しか見た事のない人々が増えている。
鶏肉すら生体からさばいた事のない人々がほとんどの現在。
自分が食べるもののトレイサビリティーなどという言葉が
独り歩きしている。
それでは、どの様に動物が食肉になって行くのかを知ること、見る事が
もっとも基本ではないだろうか。
子供に見せるのが残酷だと言うのであれば、まずは親が知って、考える
べきであろう。
死を隠蔽する社会は、痛みを知らない危険な社会に変貌する。
食育とは、生あるものを殺すところから始まるのだろう。
是非とも親子で見ていただきたい。
大西さんの写真を選ぶ過程の葛藤が感じられる方も多いだろう。



ぶたにく
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