ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて 岩瀬大輔 日経BP 2006
図書館本
エリートとは? エリートの役割とは、そしてお金とは何なのか。
そんな事を考えさせれた一冊でした。まさに神童的優秀(ふつうこのレベルの人達は自分が優秀だとは思わないようだが)な筆者が海外生活―開成―東大―就職―ハーバードビジネススクール(HBS)ー企業者(アントレプレナー)という人生の中でMBA(経営学修士)という肩書を得て市場経済の中で生き抜いていく物語。ハーバード在学中のブログという形での記録。
率直に書けば、いいとこのボンボンが素直に大きくなりましたね。是非ともこれからの日本をグローバル経済(アメリカ至上主義)から別の立ち位置から引っ張って欲しいという感じです。
一部NPO/NGOへの貢献としての企業家や会社の役割(CSR)的な事も書かれてはいましたが、結局はマーケット至上主義で如何に短期にかつ効率的に企業価値を上げて金を稼ぐかというのがMBAなのか?と疑いたくなります。もちろん市場経済を否定しませんが、はたして、この流れが世界の貧困や紛争を小さいモノにしていくのだろうか?
経済学的あるいは統計学的手法で稼ぎ出すお金、それは労働を時間に拘束され、その時間に対する労働力コストとしての給与を得るだけの一般社員と企業の効率性だけを考えて株価を上げてストックオプションとして高額な給与を得る一部の上層部の人々との間に深い溝を作らないのだろうか。
筆者は現在、日本に戻られインターネット上での生命保険会社を開始されている、今後の生き方に注目したい。読後の「浅さ、薄さの人生」が是非とも深くて厚いそして実りあるものであって欲しいと思う。
ご自身が書かれていたことだが、HBS卒業生でもエンロンやワールドコムといった大企業の中心人物であって不正を働き司直の手に渡ることがある。いかに貨幣というものが頭の優秀さや思想や哲学を超える存在なのか示しているようである。
ちなみにブログ(終了してますが)はこちら
ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて
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エリートとは? エリートの役割とは、そしてお金とは何なのか。
そんな事を考えさせれた一冊でした。まさに神童的優秀(ふつうこのレベルの人達は自分が優秀だとは思わないようだが)な筆者が海外生活―開成―東大―就職―ハーバードビジネススクール(HBS)ー企業者(アントレプレナー)という人生の中でMBA(経営学修士)という肩書を得て市場経済の中で生き抜いていく物語。ハーバード在学中のブログという形での記録。
率直に書けば、いいとこのボンボンが素直に大きくなりましたね。是非ともこれからの日本をグローバル経済(アメリカ至上主義)から別の立ち位置から引っ張って欲しいという感じです。
一部NPO/NGOへの貢献としての企業家や会社の役割(CSR)的な事も書かれてはいましたが、結局はマーケット至上主義で如何に短期にかつ効率的に企業価値を上げて金を稼ぐかというのがMBAなのか?と疑いたくなります。もちろん市場経済を否定しませんが、はたして、この流れが世界の貧困や紛争を小さいモノにしていくのだろうか?
経済学的あるいは統計学的手法で稼ぎ出すお金、それは労働を時間に拘束され、その時間に対する労働力コストとしての給与を得るだけの一般社員と企業の効率性だけを考えて株価を上げてストックオプションとして高額な給与を得る一部の上層部の人々との間に深い溝を作らないのだろうか。
筆者は現在、日本に戻られインターネット上での生命保険会社を開始されている、今後の生き方に注目したい。読後の「浅さ、薄さの人生」が是非とも深くて厚いそして実りあるものであって欲しいと思う。
ご自身が書かれていたことだが、HBS卒業生でもエンロンやワールドコムといった大企業の中心人物であって不正を働き司直の手に渡ることがある。いかに貨幣というものが頭の優秀さや思想や哲学を超える存在なのか示しているようである。
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