山と森の人々 四手井綱英 中公新書 昭和50年
図書館本

四手井先生と森というテキストで交流のあった人達とのおはなし。
佐伯宗作、竹沢長衛といった山の案内人、杣夫達の話。
素晴らしい山持ちの話、京都大学昭和3年卒業生(西堀栄三郎、桑原武夫、今西錦司、四手井さんのお兄さん)の話、その他営林署の人々や林業行政の方への批判なども書かれていて非常に興味深い。
こんな文章があった。
「植えて育てた人の名は残るが、伐って荒らした人の名は残らない」と国有林の皆さんに話したそうだ。
チェイン・ソーの話も深い。仕事を楽にしたが、森林破壊に繋がり、森林に対する人間の謙虚さを著しく喪わせたと。


山と森の人々 (中公新書)
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