図書館本

ホリエモンのライブドア事件後の顛末記?
確かに国策捜査という匂いがする。それはライブドア事件後の日興の同様な事件では逮捕者が出なかったこともある。
検察がどうしても有罪にしたいという意図も見え隠れする。
国策捜査というと佐藤優氏の獄中記や国家の罠を思い出す。そして佐藤氏の主張が多くの人々に理解されて現在に至っていることは周知の事実だろう。
堀江さんとの圧倒的な違いは、やはり文学、思想、歴史等の知識量と物事にたいする深い考察力が佐藤氏にはあった事だ。だから長期の勾留にも耐え、逆にその長期間を読書と思考に費やしていたことだ。
本書でも拘留中の事柄を堀江氏は面白おかしく書いているが、軽さが目立つし、経済という文脈での主張はなるほどとは思わせるが、人間の生き方とか思想という文脈では非常に稚拙に感じてします。
「経済人は文化人であれ」というテクストが感じられないのは残念だ。
また、結局は部下達が横領していて、人間的な繋がりが稀薄だったことも事件に関連しているのだろうか。



徹底抗戦
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