父が子に語る日本史 小島毅 トランスビュー 2008
図書館本

後発の「父が子に語る近代史 2009」が良かったので読んでみた。
正直に言うと近代史の方がよかった。でもそれは、自分自身の基礎知識の無さに由来している。高校時代に日本史を選択してない事によるのだ。
氏が語るように、世界史と日本史を分けて教える事は確かに変だと思います。その弊害が歴史認識の幼稚さに繋がっているのかもしれません。
網野喜彦さんの聖徳太子はまだ日本人でなかったという言説を引いていますが、小島氏の立ち位置も網野さんに近いのだと思います。要するに、古書から導かれる史実をどのように評価するのか、記述されている事が真実なのか否かをしっかり見極める事が必要なのでしょう。我々は、歴史に善悪という評価を下すのでなく、なぜそのような歴史が刻まれたのか、その背景からより良い未来を構築せねばならない事を子供達の世代に伝達せねばいけないのです。支配者側から書かれた史実と常民側から書かれた(少ないですが)歴史を中立的に読み込み理解することを本書は示しています。
それにしても自分の無知さを知った一冊でもあります。
大河ドラマや歴史作家の言質をそのまま飲み込む危険性を知りました。
いずれにせよ、中国や朝鮮なくして今の日本はあり得ない訳です。

父が子に語る日本史
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