甲州 わだつみ文庫求む!移転先 - 山梨日日新聞 みるじゃん

きけ わだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫)
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わだつみ平和文庫のオープンの時にお邪魔させていただいた。
はるねさんの上司は僕が大学院時代にATLという母子感染する病気の研究をしていた時に非常にお世話になったT大教授で素晴らしい先生でもあった。
また、はるねさんとは、お仕事を一緒にさせていただいた事もあり、我が家の長女は当時はるね先生がいた病院で生まれた。
縁というのは面白いものだ。
お手伝い出来ることはしたいと思う。
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以下記事
2010年05月14日(金)
甲州 わだつみ文庫求む!移転先
常時開館消防法の壁 「貴重な資料、多くの人に」
第二次大戦で戦没した学徒兵の手記「きけわだつみのこえ」編者の中村克郎さん(85)が収集した戦争・平和に関する資料を収蔵する甲州市塩山上於曽の「わだつみ平和文庫(中村徳郎・克郎記念館)」が、常設展示できる場所を探している。同文庫は建物の構造上、消防法などの規制で常時開館できない。資料が劣化していることもあり、保存体制が整った展示施設への“移転”の検討を始めた。県内の複数の自治体に働き掛けているが、現状では前向きな回答は得られていないという。戦争の記憶が薄れる中、同文庫代表で中村さんの長女中村はるねさん(56)は「父が集めた貴重な資料を多くの人に紹介できる場所を見つけたい」と話している。
同文庫は2008年10月、克郎さんが開業した旧医院を改装してオープン。はるねさんによると、当初から常時開館する予定だったが、施設の延べ床面積が一定の規模を超え、不特定多数の人が利用する展示施設にするためには、消防法で定める防火設備やバリアフリー対応などが必要になった。
費用を試算したところ約5千万円かかることが分かり、再改装は断念した。現在はボランティアが常駐できる毎週日曜日は終日開館し、平日は事前に予約した人だけ見学できるようにしている。ただ、一般建築物を改装した施設のため、太陽光が入りやすくなっていて、一部の資料は劣化が進んでいるという。
同文庫は、学徒出陣後に戦死した克郎さんの兄徳郎さんの遺言を受け、克郎さんが長年にわたって集めた約10万点の資料を収蔵、「戦争・平和関連の資料館としては県内最大規模」(はるねさん)という。現在は約3万3千点について、テーマ別のスペースに分けて展示・開架している。
「きけわだつみのこえ」が出版されるきっかけとなった徳郎さんの手記や出征前最後の手紙をはじめとするコレクションは、文学や戦争論、写真集など多彩で、専門家の評価が高い。一部の資料については今夏、京都・立命館大国際平和ミュージアムが企画した特別展で紹介されることになった。
「父が集めた貴重な戦争や平和に関する資料は、古里山梨で公開したい」という気持ちから、複数の自治体に資料を展示するよう求めることにした、はるねさん。今のところ文庫の“移転先”は見つかっていないが「協力してくれるところを一日でも早く探したい」と話している。

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