生命・科学・未来 養老孟司、森岡正博 ジャストシステム 1995
養老孟司(1937−)、森岡正博(1958−)の対談というか対話。
養老先生は東大の定年を早めて退官する年末(94年11月)の対話の記録。
自然な死はどこにあるのか
死をめぐる「意味」の問題
ヒューマニズムの陥穽
システムの超克と人類の未来
生老病死という当たり前のことが、人間個々において捉え方が大きく違って来ている現代なのかもしれない。脳死移植問題に関して多くのページを割いているように思うし、脳死移植に関する法律に関する議論もある。
養老先生の思想の根本的な処は脳化社会、身体性(自然性)、歴史性(宗教性)という文脈でいつも揺ぎ無い展開をみせる。さらに人間の家畜化(自己家畜化、あるいは人工化、生殖技術等により遺伝的優生化が可能になる)という視点も面白い。
二人の話は波長が合っているところと合ってない所がある様に思う。だから、それが刺激となって読者は考える手がかりに出来るだろう。
森岡さんは若い分、あえて未来への大きな希望を語っているのだろう。
出版されて15年たった2010年、養老先生の考え方あるいは思想は全く変わってないであろう。森岡さんの最近の著作を読みたいと思う。
対話 生命・科学・未来
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養老孟司(1937−)、森岡正博(1958−)の対談というか対話。
養老先生は東大の定年を早めて退官する年末(94年11月)の対話の記録。
自然な死はどこにあるのか
死をめぐる「意味」の問題
ヒューマニズムの陥穽
システムの超克と人類の未来
生老病死という当たり前のことが、人間個々において捉え方が大きく違って来ている現代なのかもしれない。脳死移植問題に関して多くのページを割いているように思うし、脳死移植に関する法律に関する議論もある。
養老先生の思想の根本的な処は脳化社会、身体性(自然性)、歴史性(宗教性)という文脈でいつも揺ぎ無い展開をみせる。さらに人間の家畜化(自己家畜化、あるいは人工化、生殖技術等により遺伝的優生化が可能になる)という視点も面白い。
二人の話は波長が合っているところと合ってない所がある様に思う。だから、それが刺激となって読者は考える手がかりに出来るだろう。
森岡さんは若い分、あえて未来への大きな希望を語っているのだろう。
出版されて15年たった2010年、養老先生の考え方あるいは思想は全く変わってないであろう。森岡さんの最近の著作を読みたいと思う。
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