そんなことを訊かれても (内田樹の研究室)
日本辺境論は読み終えたけど、まだ感想を書いて無い。
内田さんの視点にいつもなるほどと思う。
現状を維持して、あるいは少しは良くして、安泰な生活をしたいと誰もが思っているのだろう。でも、そんなことが出来るはずが無い事を実は国民の多くは知っている。でも出来ない責任を誰かに押し付けたい。
格差にグラディエーションが無くなって来ている。持てるものと持てないものの2種類の分類だけになりつつあるように感じる。その持てるものと持てないものの中間、すっぱりと境界線を引けないような微妙な差異で作られてきた格差。
市場経済をひっくり返すことは出来ない、でも、金に頼らなければ生きていけないという思想はひっくり返せると思うのは少数派なんだろうな。
そんなことをいつもガーナの地方病院に行く道すがら出会う村の風景を見ながら考えている。