冒険手帳 谷口尚規 光文社知恵の森文庫 2005
初出は同名1972年主婦と生活社、加筆修正
40年近く前の本である。僕が13歳の時の本である。当時この本はかなり売れたらしい。残念ながら僕は知らなかった。でも内容は田舎を持つ僕にとってはそれほどドキドキするほどのものではなかったであろう。しかしきっと都会の子供達にはワクワクするような内容だったのに違いない。
まえがきとプロローグに書かれている内容が、本書復刻になった理由だと思う。70年当時、すでに多くシステムが出来上がり、ブラックボックス化して、こうすればああなるという頭の中だけの思考が(養老孟司さんはこれを脳化社会、都市化、人工化とよぶ)社会を動かしていることへの危機感である。
だから、本書は単にサバイバルの方法を書き留めたハウツウ本ではないのだ。
ブラックスボックス化した社会をいかに自分の頭で考え、体を使って行動していくのかが主題なのである。それが行わなければ、やがて地球は破滅への近道をまっしぐらなのだと。
昆虫食の話しは非常に興味深い。日本でもちょっと前の時代には何でも食べていたんですね。
ちょっと気になったのは、ハチに刺されたら小便というのはまだ有効な対処法なんですか?
冒険手帳―火のおこし方から、イカダの組み方まで (知恵の森文庫)
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初出は同名1972年主婦と生活社、加筆修正
40年近く前の本である。僕が13歳の時の本である。当時この本はかなり売れたらしい。残念ながら僕は知らなかった。でも内容は田舎を持つ僕にとってはそれほどドキドキするほどのものではなかったであろう。しかしきっと都会の子供達にはワクワクするような内容だったのに違いない。
まえがきとプロローグに書かれている内容が、本書復刻になった理由だと思う。70年当時、すでに多くシステムが出来上がり、ブラックボックス化して、こうすればああなるという頭の中だけの思考が(養老孟司さんはこれを脳化社会、都市化、人工化とよぶ)社会を動かしていることへの危機感である。
だから、本書は単にサバイバルの方法を書き留めたハウツウ本ではないのだ。
ブラックスボックス化した社会をいかに自分の頭で考え、体を使って行動していくのかが主題なのである。それが行わなければ、やがて地球は破滅への近道をまっしぐらなのだと。
昆虫食の話しは非常に興味深い。日本でもちょっと前の時代には何でも食べていたんですね。
ちょっと気になったのは、ハチに刺されたら小便というのはまだ有効な対処法なんですか?
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