埋もれ木 DVD 2005年作品

幻想と現実との境界、あるいは夢を描き出している作品なのでしょうか。
郊外の自然豊かな街、そこからグラディエーションの様にだんだん都会に近づく光景が広がる。
「お変わりありませんか?」と時間の流れの中で変化しない事が一つの価値観としてあった時代。
森、埋もれ木、都会というそれぞれの環境の中で生かされている人間。それを歴史と呼ぶのかもしれない。過去からしか学びえない人間がどのような未来を作るのか、もしかするとこの映画は、もう一度、ちょっと過去を振り返ってみようという示唆を与えているのかもしれない。

このDVDにはメイキングが付録として付いている。多くのCGが使われていることを示している。自然の風景までも今やCGで出来てしまうことに大きなため息と失望を感じた。映画は確かに作りものであり虚構かもしれないが、自然までもが人の手によって自由に描かれてしまう事に大きな驚きを感じた。


埋もれ木 [DVD]
埋もれ木 [DVD]
クチコミを見る