東京タワー DVD 2007

原作を読んでいません。
親子、特に母と子の繋がりっていうのかな、愛情という物質が、いや空気が充満している。決して頭ごなしで怒らない母親、そして見守り続ける母親。昭和から平成に、東京タワーが象徴するのは、疑うことのない右肩上がりの経済発展だったのだろうか。努力が報われる社会がそこには、少なくともお金を得るという文脈では成立していたように映画の中には見て取れる。
そして必ず訪れる死、それが病院で完結して、家に戻るという現実。映画では葬儀は自宅で行われていた。現在の葬儀のほとんどはセレモニーホールで行われている。ますます死が日常から離れていっている。
苦労をかけた母を温泉に連れて行こうと決めた。自分勝手に。


東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2枚組) [DVD]
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