楽して成功できる非常識な勉強法 川島和正 アスコム 2008

献本

読後の感想による、正しい本書のタイトルは「努力なくして何ら成功はなし」かな。
夢を持つのも良いし、金もうけするのも良いでしょう。ゴールへの道のりが短い方が良いというのが筆者のお考えのようです。いわゆる自己啓発書という分類なのでしょうかね。
楽をするというのは兎角他人の褌で相撲を取る様に取られがちですが、本書は、いかに自分の努力量を少なくして目的を達成するかのアイデアでしょう。特に裏技も奇抜な方法論もありません。いずれにしても勤勉でなくてはならないのです。
読んでいて思ったのは養老孟司さんの良く言われる脳化社会あるいは都市化現象です。すなわち全ての事象を、ああすればこうなる的に記載していく現代の流れ。そこに身体性はなく、自然との絡みも生じません。
幸福とは何か、時間とは、貨幣とは、そして生きるとはという根源的な問いははじめから存在しない世界があるように思えてなりません。



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