氷結の森 熊谷達也 集英社 2007
熊谷氏(1958− )の作品はだいぶ読んだ。邂逅の森が良かったからだ。多くの作品に動物や自然と生きる人々が登場する。しかし、その後、ちょっと期待外れの作品が続いたこともあって彼の作品から遠ざかっていた。そして久々に買い置いてあったこの熊谷作品を読んでみた。
今回の作品は日本を離れシベリア、サハリン、ソ連が舞台となる。どこか黒沢明監督のデルスウザーラを想い出させる様な漁師が登場したりする。おそらく参考文献として挙げられている多くの書を読み込んで書かれたからだろう。
フィクションでありながらリアリティーを持って読み進んでしまう。
1人の男、それを取り巻く人々、そこには他者との関係性無しには生きられない人間のサガが見える。

氷結の森
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熊谷氏(1958− )の作品はだいぶ読んだ。邂逅の森が良かったからだ。多くの作品に動物や自然と生きる人々が登場する。しかし、その後、ちょっと期待外れの作品が続いたこともあって彼の作品から遠ざかっていた。そして久々に買い置いてあったこの熊谷作品を読んでみた。
今回の作品は日本を離れシベリア、サハリン、ソ連が舞台となる。どこか黒沢明監督のデルスウザーラを想い出させる様な漁師が登場したりする。おそらく参考文献として挙げられている多くの書を読み込んで書かれたからだろう。
フィクションでありながらリアリティーを持って読み進んでしまう。
1人の男、それを取り巻く人々、そこには他者との関係性無しには生きられない人間のサガが見える。

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