アーバン・アウトドア・ライフ 芦沢一洋 講談社現代新書 1984
芦澤一洋(1938−1996)さんの都会でのアウトドアの楽しみを紹介している。アウトドアーブームの火付け役の1人でもあろう芦澤さんの生き方がキラキラと輝いている。
芦澤さんの主張は、都会でも自然を見つけて楽しむことだろう。そして自然と共生スタイルが80年代には必要だとすでに指摘している。
僕達は原っぱを失ったことにより、自分と同じ時間に生きる、小さな生きものたちについて、何もしらないまま暮らすことになる。やがて季節の移ろいにも無関心になり、生と死について無感動になる。P40
早稲田の美術史の主任教授で釣り好きな坂崎坦先生の逝去の際の袱紗「一竿無心」。芦澤さんは「水魚相愛」と並べてこの言葉を書くことがあったそうだ。
芦澤さんの一冊の本はソロー「ウォールデンー森の生活」(もし漂流した島から戻れないとしたらだそうだ)、読書ほど素敵な野外活動はないという(芝生の上の図書館)
最後に芦澤さんが言う「僕は自然が好き、田舎が好き、だから都会に住む。都会に住んでいたるところの自然を見に、理想郷を求めに出かけていきたいと願っている」と。
そして芦澤さんの原体験である山梨県鰍沢町で刷り込まれた多くの自然が、芦澤さんの血となり肉になっていることがこの本に書かれているのである。
長生きして欲しかった1人の文学者であり、ナチュラリストであり、フライフィッシャーである。
アーバン・アウトドア・ライフ (講談社現代新書 (736))
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芦澤一洋(1938−1996)さんの都会でのアウトドアの楽しみを紹介している。アウトドアーブームの火付け役の1人でもあろう芦澤さんの生き方がキラキラと輝いている。
芦澤さんの主張は、都会でも自然を見つけて楽しむことだろう。そして自然と共生スタイルが80年代には必要だとすでに指摘している。
僕達は原っぱを失ったことにより、自分と同じ時間に生きる、小さな生きものたちについて、何もしらないまま暮らすことになる。やがて季節の移ろいにも無関心になり、生と死について無感動になる。P40
早稲田の美術史の主任教授で釣り好きな坂崎坦先生の逝去の際の袱紗「一竿無心」。芦澤さんは「水魚相愛」と並べてこの言葉を書くことがあったそうだ。
芦澤さんの一冊の本はソロー「ウォールデンー森の生活」(もし漂流した島から戻れないとしたらだそうだ)、読書ほど素敵な野外活動はないという(芝生の上の図書館)
最後に芦澤さんが言う「僕は自然が好き、田舎が好き、だから都会に住む。都会に住んでいたるところの自然を見に、理想郷を求めに出かけていきたいと願っている」と。
そして芦澤さんの原体験である山梨県鰍沢町で刷り込まれた多くの自然が、芦澤さんの血となり肉になっていることがこの本に書かれているのである。
長生きして欲しかった1人の文学者であり、ナチュラリストであり、フライフィッシャーである。
アーバン・アウトドア・ライフ (講談社現代新書 (736))
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