インフルエンザ パンデミック 河岡義裕、堀本研子 講談社ブルーバックス 2009年9月
やっと出たという感じ。まさに本当の研究者が現時点で分かっていることをほぼ網羅している。
これまで、研究者という肩書だけで、インフルエンザ研究すらしてない輩が恐怖をあおるだけの書を乱造していたが、本書を読めば、いかに多くの読者が間違った知識や情報に翻弄されたか理解していだけると思う。
ブルーバックスであるので、理科好きの人に若干アフィニティーが高いとは思うけれど、一般の方も細かい所を省いて読んでも十分に新型インフルエンザの状況が分かるだろう。
新型インフルエンザ(いつまで新型という言葉を使うかは、筆者も気にしている)が季節性インフルエンザと同等な病原性という事はなく、明らかに新型の方が病原性が強い事、おそらく今冬にも流行があることなどを丁寧に説明している。また日本発の有望な治療薬
も期待されていることも書かれている。もちろん臨床試験等で認可までに時間はかかるのであろうが。残念ながら、粘膜免疫に関してほとんど言及がない。すなわち現行の注射のワクチンではインフルエンザウイルスの侵入門戸である気管粘膜等にはウイルスを排除するIgAを主体とする抗体は誘導出来ない、誘導出来るのは血中のIgGを主体とする中和抗体のみである。そのための完全な感染防御ワクチンとはなっていないのだ。本邦においてもワクチンの経鼻投与による粘膜免疫誘導ワクチンの研究がかなり進んでいる。

インフルエンザ パンデミック (ブルーバックス)
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やっと出たという感じ。まさに本当の研究者が現時点で分かっていることをほぼ網羅している。
これまで、研究者という肩書だけで、インフルエンザ研究すらしてない輩が恐怖をあおるだけの書を乱造していたが、本書を読めば、いかに多くの読者が間違った知識や情報に翻弄されたか理解していだけると思う。
ブルーバックスであるので、理科好きの人に若干アフィニティーが高いとは思うけれど、一般の方も細かい所を省いて読んでも十分に新型インフルエンザの状況が分かるだろう。
新型インフルエンザ(いつまで新型という言葉を使うかは、筆者も気にしている)が季節性インフルエンザと同等な病原性という事はなく、明らかに新型の方が病原性が強い事、おそらく今冬にも流行があることなどを丁寧に説明している。また日本発の有望な治療薬
も期待されていることも書かれている。もちろん臨床試験等で認可までに時間はかかるのであろうが。残念ながら、粘膜免疫に関してほとんど言及がない。すなわち現行の注射のワクチンではインフルエンザウイルスの侵入門戸である気管粘膜等にはウイルスを排除するIgAを主体とする抗体は誘導出来ない、誘導出来るのは血中のIgGを主体とする中和抗体のみである。そのための完全な感染防御ワクチンとはなっていないのだ。本邦においてもワクチンの経鼻投与による粘膜免疫誘導ワクチンの研究がかなり進んでいる。

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