図書館DVD


原作を読んでいないのだが、綺麗な風景の中で織りなされるヒトとヒトとの関係性が見事であると思った。エンディングのクレジットでその風景のほとんどが長野県であることを知り、南木さんの映画化された「阿弥陀堂たより」の風景も確かこんな感じだったかなという記憶が蘇った。主人公の博士を寺尾聰が演じるが、阿弥陀堂だよりも確か寺尾さんであったと思う。実にすばらしい演技である。自分が知っている寺尾聰は大学時代にはやった「ルビーの指輪」の歌手であり、いろいろな想い出が詰まった曲でもあった。
虚数を使った数式から導き出される男と女の物語、モラルという世界では許されえない関係の二組(義姉と博士、家政婦さんとして働く女性とその子供(ルート))の間の関係式。
一つの恋があれば、ひとつの数式が導きだされ、男女の数だけ違った数式があるのであろう。そしてその数式は人間の関係性の中でいかようにも展開されていくでもある。


博士の愛した数式 [DVD]
博士の愛した数式 [DVD]
クチコミを見る