10年ほど前に家族で西アフリカに2年ほど住んでおりました。
子供の通学やおいらの勤務のためにドライバーを雇っておりました。
そのドライバーが嫁をメイドに雇ってくれないかというので
彼の働きもしっかりしていたので嫁さんをメイドさんとして雇用しました。
日本人や欧米人の家で働いたことのあるメイドさんは、しっかり料理などを
出来るとわけですが、彼女は初めてのメイドとしてのお仕事なので
嫁が何から何まで教えた様です。帰る頃にはいろいろと出来るように
なりましたが、彼女を引き付いてくれる家が見つからず、その後どうなったのか心配しておりました。

数年後に短期間仕事でまたその国を訪れた際、偶然にマーケットで合ったので、うまいものでも食べてくれって感じで数十ドルほどあげました。

その数日後、また偶然にバイクに二人乗りしている夫婦に合いました。
なんと、俺に会った記念に壁掛けの時計をマーケットで買ってきたといいます。思わず目頭が。。。。

昨年、この夫婦の消息を尋ねたのですが誰も知らず、心配しておりました。
今回、知り合いが電話番号を調べてくれていて、今は、地方に住んでいるとの事でした。ドライバーは足が調子が悪く仕事を辞め、嫁さんは小さな店をやっているとの事でした。
たまたま早朝から地方出張で職場を開けていた時に、嫁さんが職場を訪ねて来てくれていて、そうとも知らないおいらは、夜の8時過ぎに職場に戻りました。
そしたら門番の所に彼女がいるではありませんか。朝から待っていたとの事。
おいらも大分疲れていたので、少しお金を渡し、その日はどこかに宿泊してもらい、明日の朝にまた来てと告げました。

そして翌日、嫁から預かっていたピアスを無事に彼女にあげる事ができました。嫁とメイドとの10年ぶりの約束が果たせたわけでありました。

義理と人情、世界共通なのであります。