自分が読んだのは1995年の17刷
上温湯隆(かみおんゆたかし)昭和27年(1952年)生まれ昭和50年没
高校を中退しサハラを目指した少年の夢、希望、葛藤、挫折そして再び夢を目指す。
1970年代の公害、経済発展、学生運動などの渦の中で自分の道を探し続きたのであろう。アフリカを旅するものの聖書と言われ読み継がれている本書である。
1970年から1972年にかけてのアジア、ヨーロッパ、中近東、アフリカ等50カ国に及ぶヒッチハイクをメインとした旅を綴る。
無謀という人もいるのであろう、無意味だと言う人もいるのだろう。しかし若い時にしかできないある種無謀な挑戦を見守り、応援できる社会こそが熟成された社会なのではないだろうか。試験の点数だけで評価されるような社会が果たして妥当なのか。
今生きておられれば57歳だろうか。死してなお読み継がれる事こそが彼の願いだったのかもしれないと思った。
サハラに賭けた青春―上温湯隆の手記 (1975年)
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