図書館本

読まなきゃよかった。
前著 「ほんとうの環境問題」と何処か違うの?って感じでしょうか。
養老先生の多くの本から多くの事を学ばされてきましたが、最近の池田氏との共著や対談、鼎談等を見るにつけて、これまでの著作から導きだされる本質が霞んできます。
確かに温暖化問題はCO2だけで片付くはずもなく、似非エコ問題が存在するでしょう。しかしです、地球温暖化問題が科学で総て明らかになっているわけでなく、結局の人類生き残り策は市場経済の縮小(石油使用量の減少あるいは代替エネルギーの早期開発)と言う事を挑発的なタイトルで繰り返し出版している訳ですよ。
池田氏に関していえば、あいも変わらず外来種問題の同じ文章を書き連ね、ブラックバスは違法放流より、漁協等の放流魚の中に紛れ込んでいて問題となったと、また絶滅した魚種はないと。
多様な意見があることは健全な社会であると思うが、科学者というご職業であるのなら、都合の良いデータのみを取りあえげるのはいかがなものか?
そうそう養老先生は鎌倉にお住まいである。それでは、どうしてアライグマ問題や台湾リス問題をご一緒に議論しないのだろうか?古都鎌倉にアライグマやタイワンリスが生態系のニッチに入り込み繁殖するのは種の多様性という文脈で正しいことなのだろうか?



正義で地球は救えない
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