図書館本

当時のベストセラーを読んでみた。
金融リテラシーと資本主義の考え方を丁寧に説明してくれている。
そして4分割法による投資が必要であると。
この本が書かれた時、サブプライプローン問題は発覚していたが、リーマンブラザースの破綻もまだ報じられていないだろう。
そして現状を考えてみると、100年に一度の金融危機だという。
誰も予想だにしてなかったと。
しかし、良く考えてみると、投資などしない、普通にただ銀行にお金を置いていた人やタンス貯金の方が目減りしてないのではないか?
長期に見れば確実に投資のリターンはあると書かれているが、果たして本当に金融という文脈で皆が「儲かる」のか?
勝間さん自身は良い投資というものがあり、それは確かに社会を豊かに導くように思われるが、現実は勝ち組、負け組を作り汗水たらさないで貨幣を手にしている一部の人(日本人もそうなのかもしれないが)がいる現状ではないだろうか。
内山節さんの本の中に書かれていた。
18世紀後半のフランスの経済学者ケネーは、農業だけは富を増加させていると主張した。それは農業には自然の生産力が加わっている。彼は社会の富の総量は自然の生産力によってもたらされた以上にはふえないと考えた。と。

果たして金融リテラシーは子供時代からの教育に組み込まれるべきなのだろうか?今現在の勝間さんのお考えを読んでみたいと思った一冊である。

お金は銀行に預けるな   金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
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