図書館DVD

原題:Flags of our fathers

硫黄島からの手紙と対をなす作品。
一枚の報道写真(DVDのタイトル画像の様な)から見た戦争。
そして戦争には英雄などいう文脈が要らない事を沸々と感じさせる映画。
戦争国債販売のためにある種英雄にしたてられ翻弄する青年兵士、さらに其処に脈々と流れる人種差別。

戦争という人が作り出した愚かな行為が、国家と言う、これまた人が作り出した虚像の威信と権力保持のために行われている現実を映し出している。

特に戦闘シーンでは邦画では殆ど映し出さない戦争の中で死んでいくむごたらしい血みどろの物質として人体を生々しく見せ付けている。

英雄などと言う権威は戦争という文脈に全く必要ないのである。

父親たちの星条旗
父親たちの星条旗