木の枝や竹を用意して薄暗くなった夕方
虫の音が心地よい

少しの紙で火をつける。

やがて小さな火は大きな炎となる。

そして次第に炎は小さくなるのだが 熾き火となり熱を残す。

熾き火も最初の力強さを次第に弱め その表面を暗くしていく。

ふと見ると、残っていた枝が熾き火でもう一度炎をつくる。

しかし表面から炎は見えなくなり 熱だけが伝わってくる。

やがて夜が明ける。

灰白色の微細な灰が表面を覆い、さらさらと朝日に輝く。

時には内部にまだ熾き火があることもあるが、ほんのりとした暖かさを残して火は消えている。

灰は草木の肥となる。

そして焚き木として循環してく。

役に立つ灰になろうと思った今日の焚き火だった。