メルマガからの引用です(修正等はまったく行っておりません)
喜田教授の指摘の通りであります。何処かの国研のメディア大好き研究者との違いが明らかです。まさにウイルス学者としての正しい指摘です。
ご参考にしてください。

■─╂─感染症簡単解説───□
 ニュースなどに登場した感染症を簡単に解説します。
 第1回は「新型インフルエンザウイルス」

 8月24日札幌で行われたサイエンスカフェ「めぐる、感染症そして研究の今」において、北海道大学の喜田教授が、一般に信じられている新型インフルエンザに関する迷信、について講演されました。その内容をお借りして、クイズを出題します。
 まずはご自身で考えてみてください。喜田先生が講演された「正解」は後半に掲載します。
 
 次の(1)〜(7)の内容について、「正」か「誤」かでお答え下さい。
 (1)新型インフルエンザの感染を防ぐためにワクチン接種する。
 (2)H3N2ウイルスがヒトの間で40年間維持されているので、そろそろ新型ウイルスが出現する時期に来ている。
 (3)H5N1ウイルスが次のヒトの新型ウイルスである。
 (4)H5N1ウイルスが変異して ヒトーヒト 感染を起こすのは秒読み段階。
 (5)鳥に感染を繰り返す間に ヒトーヒト 感染を起こすウイルスに変異する。
 (6)新型インフルエンザ(ウイルス)対策は毎年の(季節性)インフルエンザ対策とは別にとるべきである。
 (7)スペインかぜは4,000万人以上の命を奪った。

 













如何でしたか?答えは全部「誤」です。
 喜田先生は以下のように解説しておられました。
 
 (1)→インフルエンザワクチンは症状の重症化を抑えるだけ。
 (2)→インフルエンザウイルスの変異やその流行に周期があるわけではない。
 (3)→そうとは限らない。しかし、H7やH9型と比べてH5型は鳥に対しての病原性が強い。
 (4)→と言い続けて既に数年たった。今後さらに数年何も起きない可能性もある。
 (5)→鳥の中で感染を繰り返している限りは、ほ乳類に感染性を獲得することはない。
 (6)→季節性のインフルエンザ対策を効果的なものにすることが、新型インフルエンザ
 ウイルス対策になる。
 (7)→細菌による二次感染の証拠がいくつも挙がっている。1918年頃は抗生物質のない
 時代であり、細菌感染が原因で多くの死者を出したことが考えられる。