アルピニスト・野口健のブログ:「終戦日」ではなく「敗戦日」とするべき - livedoor Blog(ブログ)
自分も多くの遺骨が未だ弔われていない現実を、以前研究調査で訪れたパプアニューギニアで見た。そして毎年遺族の方々が遺骨収集をされていると聞いた。歌でしか知らなかったラバウルには壊れた飛行機や武器が残り、地下壕が観光施設として残されていた。しかし火山の大爆発でラバウルは大きく変ったと聞く。
多くの方の魂が未だに火山灰の下で母国に帰れず彷徨っているのだろう。自国の兵士や国民の遺骨すら十分に弔えない政府。右も左も関係ないである。靖国に参拝するだけが政治家の務めではない。多くのご遺族の戦争はまだ終わっていない。
パプアニューギニアの山奥に置かれていた日本語で書かれた墓碑を見た時、どうしてこんな所まで戦争のために来たのか?と単純に疑問に思った。